心臓病治療に光を求めて  (2002年10月15日手記)

山陰地方の日本海新聞の「健康歳時記」で、平成14年10月13日と14日に「心臓病治療」について掲載された記事を読みました。 心臓病と闘う私にとっても、また多くの心臓病患者の方々には、ひとすじの光とも思われる記事になるのではと嬉しくなりました。 さまざまな病気と闘う方々にとって医学の進歩を心から期待して、日々の闘病生活を過ごしておられると思います。また病気と闘う患者の為に、日々 医学の研究をされている、多くの医学専門の方々や関係者の方々に感謝をして、医療の分野に良い情報が、一日も早く届いて治療を受けられることを祈る日々です。

 

 

「健康歳時記」に掲載された記事です。
心筋梗塞の治療は、カテ−テル(細い管)を使って血管の閉塞した部分を広げるPTCA(経皮的冠動脈拡張術)などの内科的な治療をまず行い、それで十分な効果が得られない場合、閉塞した部分に別の血管をつないでバイパスをつくる外科的手術を行う。バイバス手術は、心臓の機能をリコンストラクション(再建)する医学といわれる。しかし、詰まった冠動脈が非常に細かったり、動脈硬化が強く、バイパス血管を縫いつける針も通らないほど血管が硬くなっていたりして、バイパスがつくれないことがある。この難問が解決されない限り心臓治療は完結しないといえる。 そこで出番となるのが、最近話題の再生医療だ。
閉塞した血管や、その周辺に新しい血管をつくる「血管新生」と、壊死した心筋を補強する「心筋再生」の二つの方法がある。 この心臓再生医療の分野に、医療機器のテルモが参入、このほどアメリカのバイオベンチャ−企業の最大手、ダイアクリン社と提携。
共同開発を進めることになった。 臨床面では大阪大学医学部付属病院が協力する。

医療機器のテルモが、米ベンチャ−のダイアクリン社と提携して進めるのは、「心筋再生」。
心筋梗塞によって組織が壊死し、薄くなった心筋壁に、患者自身の筋肉細胞を移植し、心筋を補強、心筋の機能を再生させるという医療だ。
これとは別に、テルモ独自で「血管新生」の開発も進めている。こちらは詰まった血管の中や血管の脇に、やはり患者自身の骨髄から採取した幹細胞を植えて、新しい血管を作る。
新しい血管ができて、壊れた心筋が補強されると、心臓は生まれ変わったように真っさらになる。 心筋再生も血管新生も、自分の細胞を使うから、拒絶反応や感染などの心配がない。 安全で有効性の高い医療だ。 2008年の事業化を目指しているという。
その時 心臓病の治療は一変するだろう。 テルモは、その社名からも分かるように体温計で知られた会社だが、近年はPTCAやステントといった心臓病の内科的治療に用いる医療機器で優れた業績を上げている。心臓血管治療のテルモという新しい顔ができたようだ。
                          (日本海新聞の掲載記事より)

 

国立公園大山の高原などで、秋の季節に道沿いに咲く可憐な野の花々に出逢いました。
木々や草などの間に咲いている野花を見つけると、おもわず愛らしい野花に近づいて微笑んでしまいます。自然の高原で強い風や気温の変化にも耐えて、太陽の日ざしや雨などで育ち、可憐にも咲かせている強い生命力に感動しながら眺めていて気力が湧きました。