ホームページを開設しての思い(2001年8月20日手記)

心臓病と闘う日々の風景写真として………。
日々 胸の苦しみとの闘いを表現しました。
雄大な国立公園大山は、2、3ヶ月に一度といってよいほど、青空にくっきりとした姿を、撮影を待っている私に見せてくれないのです。
白い雲に、すっぽりと覆われて隠れています。
薄く浮かぶ大山を眺めて撮影できるのではと期待をして待っていても……撮影できません。
思う様に外出ができない私にとって……。
撮影は、家族達が居る時にと願っていました。
でも、そんな私の体調にあわせてはくれないのです。
「ああ……綺麗な大山が……」 ある日、突然に気がつきました。
青空にくっきりと浮かぶ……雄大な大山の姿が見えました……。
感動した私は、デジタルカメラで撮影をしたいと思いました。
このチャンスを逃したくないと思っても、時間は夕方になっています。
「撮影に出かけられるのだろうか……」と、自分自身との闘いにもなります。
白銀の大山の風景を撮影した時も、夕方の時間になっていました。
富士山のように眺められる西側からと、また南壁へとの、白銀の雄大な大山の風景を撮影するのには……。
岡山県の蒜山まで、行かなければ撮影できないと思いました。
普通の道路を走っていては、とても時間がかかり過ぎます。
米子市から蒜山までの高速道路を利用しようと思いました。
往復で1時間ぐらいだと聞いて、私は大山の撮影に挑戦をして見ました。
高速道路からでは、山々の間にしか白銀の大山の姿は見えません。
素晴らしい白銀の大山が見えても、高速道路では自由に止まれないのです。
夕方なので、果たして撮影ができるのかと不安でたまりませんでした。
やっと……一枚、一枚とデジタルカメラを大山に向けられた時には、青空にくっきりと浮かぶ、白銀の雄大な大山の美しさに……。
おもわず……感動の叫び声をあげている自分に気がつきました。
新緑の大山を撮影したいと思った時も、大山の姿が現れるのを待ちました。
やっと……青空にくっきりと浮かぶ、新緑の大山が眺められたのは、やはり……その日の夕方になってしまっているのです。
白銀の大山を撮影した後の胸の苦しみに、また襲われると自覚していました。
でも、なかなか姿を現わしてくれない大山に、このチャンスを逃したくないという気持が、私を再び大山の撮影に挑戦させてしまいました。
新緑の大山を西側の富士山のような姿と、そそりたつ北壁を撮影するのには高速道路がありません。 新緑の大山の風景を求めて……2時間走りました。
大山が麓の池に浮かぶ姿を撮影した時には、あんなに遠く見える大山の姿がどうして、こんな小さな池に素晴らしい姿を浮かばせるのかと感動しました。
新緑の高原から眺められる、そそりたつ北壁の大山の姿が見えてきた時にも、素晴らしい…と、何度もデジタルカメラを向けながら叫び声がでていました。
私の体調では、大山の撮影にはこれで限界でした……。
可憐な花々をデジタルカメラで、花の表情を撮影して見たいと思いました。
思う様に外出できない私には、花々の撮影にも胸の苦しみが伴っていたのです。
私にとって、花々がそんなに遠くまで行かなくても撮影できた事が幸いでした。
一枚、一枚と花々の画像が増えていく度に、私は胸の苦しみを忘れられたのです。
6月末に、古代ハス園の宣伝をテレビで見ました。
私は、デジタルカメラで撮影をして見たいという気持で一杯になりました。
朝早い時間に、私は古代ハス園に連れて行ってもらいましたが、池に浮かぶ神秘な……可憐な……ハスの花に、私は心から感動してしまいました。
ハスの花に魅せられた私は、時々、胸が苦しくなるのを実感しながら、次ぎから次ぎへと、ハスの花を求めて撮影を続けてしまったのです。
こうして……パソコンも、デジタルカメラも新米の私なのですが、家族達の暖かい協力で、ホ−ムペ−ジを開設することができました。
ホ−ムペ−ジを開設してみて……。  私の思うことは……日々の感動です。
私の写真を見て、良いアドバイス、感想などをいただき嬉しく思いました。
また、色々な病気と闘っておられる方々との、素晴らしい出逢いがありました。
それは、私にとって病気と闘う為に、勇気を与えていただくことにもなりました。
インタ−ネットでの交流の素晴らしさを……。  私は再確認できたのです。
私は季節の変動による心臓病との闘いに、日々……努力をしています。
先生から、「大きな発作があると、大変、危険です」と、注意を受けた日は、私は、久し振りに……次ぎから、次ぎへと涙が流れてとまりませんでした。
パソコンの前に座り、気分のきり替えをしたいと思い努力をしましたが、何もできなくて……。  いつまでも花の写真をぼんやりと眺めていました。
私は、家族達の為にも、自分自身の為にも頑張らなくては………。
これからも、日々……努力を続けなければと……。  心から思いました。